CHROMEXCEL Walletのエイジング
Back&Condolのオリジナルウォレット、"CHROMEXCEL Wallet"、
私物のブルーにエイジング加工を施しました。
クロムエクセルはもともとアメリカのタンナー、ホーウィン社がワークブーツ用に開発したレザーで、今も数十年前と変わらぬ製造方法で作られています。
このレザーの特徴的なのが、油分をたくさん含んでいる為、柔らかくしっとりした肌触りと、ヴィンテージブーツの象徴とも言える茶芯ということです。
茶芯なので、使用するにつれ写真のように染色されている革の表面が擦れ、地肌が部分部分現れ、それこそワークブーツのようなアジが出てきます。
ただ職業柄、自然と革を痛めないようにしているのかどうかはわかりませんが、僕が使うウォレットはあまりアジが出てきません。本来ならエイジング加工をしなくてもこのような状態になります。
新品の状態を見ればツートンでさりげなくスタッズが打ってある程度のウォレットかもしれませんが、このウォレットの本来の狙いは写真のような、あたかもヴィンテージのワークブーツのようなエイジングがでることです。
しかし、クロムエクセルはもともとワークブーツに使用するために開発されたレザーなので、コシがなく、伸びやすい為ウォレットには向いていません。
そこで、ウォレットのベースはウォレットに適したコシのあるタフなレザーを使用し、クロムエクセルはあくまで装飾として作ればいいのではないか、と思ったのがこのウォレットを作ろうとしたきっかけです。
新品の状態は未完成、自分の所有物になり、自分だけのエイジングが現れた頃が完成形です。
エイジングは十人十色、その人の性格やライフスタイルが反映されます。このウォレットは新品の状態から育てるため、育ててなんぼのウォレットです。
メインで使用するレザーはイタリア産ブッテーロ、
ブッテーロは芯まで染まっている芯通しのレザーで、イタリア産ならではのキレイな表面です。エイジングの出方もクロムエクセルとは違い、擦れた部分にツヤが増します。
外側はヴィンテージのような雰囲気、内装はキレイ目で使い勝手も考慮した、いいとこ取りのウォレットです。
約半年使用しましたが、内装もカード入れがたくさんあり、小銭入れにマチもあるので使い勝手は申し分ありません。
ウォレットは洋服やブーツのように常に人の目に見えるものではありませんが、必需品であり、常に持ち歩き、頻繁に手に取るもの。
なにげなくコンビニでお会計するときや、自販機で缶コーヒーを買うときなど、何気ない時に自分のウォレットカッコいいなーとか思えたらちょっとテンションが上がりますよね??
そんな日常がちょっとだけ楽しくなるウォレット作りを心掛けております。
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